写真:藪内さんがみかんを収穫する様子

先輩就農者の声

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就農支援センター(社会人課程)受講

出身地:三重県前職:営業・車の開発設計

「美味いみかん」で、僕の味わった感動をみんなにも。

藪内さん

農業をはじめたきっかけは何ですか?

写真:藪内さんが真剣な表情でみかんを収穫する様子

大学を卒業後、カーディーラーに就職。半年ほど、営業として勤務していました。
その後、もともと物作りと車が好きだったこともあり、愛知に行き自動車部品を開発する会社に転職。開発設計職として8年間勤めました。最初は楽しかったのですが、設計といっても自分が作ったものを直接見ることができず、やり甲斐を感じることが少なかったです。
そんなとき、有田でみかん農家をしている妻の叔父さんから、みかんを頂いたんです。それが、感動するほど美味しくて。ちょうど後継ぎがいないという話を聞き「やってみたい」と思ったのが始まりです。
でも、結婚もしているし、子どももいるし、収入面の不安もあったので、実際2年ぐらい悩みました。仕事としての農業がどんなものか全く想像がつかなかったので。
悩んでいる2年の間、実際に叔父さんに話を聞いたり、仕事の長期連休で有田に帰省したときにみかん獲りを手伝ったりしました。そこで決心がつき、ちょうど僕が30歳になる年が長男が小学校にあがる年だったので、タイミング的に丁度良いと思い家族で和歌山に移住し、農業を始めることにしました。
今は「和歌山有田葵クラブ」という会に入っており、その組合の方々と一緒にみかんを出荷しています。

和歌山県に移住してみてどうですか?

写真:藪内さんと奥さんがみかんを持って笑っている様子

田舎ということで、人との付き合いがすごくあるなぁと実感しています。
有田に引っ越して来て、知らない人でも声をかけてくれたり畑に居ても話かけてくれたり、そういうところで人の温かさを感じますね。あとは、ご飯が美味しい!魚も野菜も新鮮です。そして自然もいっぱいあるので目が良くなった気がします(笑)
子どもは、引っ越してきたときは友達がいなくて少しさみしそうでしたが、今はとても楽しくやっています。自然もいっぱいあるし、和歌山に来て本当に良かったと思います。

就農準備について

農地については、叔父さんの農地だけでは足りなかったので、「農地中間管理機構」を使って新しく借りました。手続きがあるので、普通より少し期間はかかるようですけど、良い畑を貸してもらえて良かったです。広さは僕の経営で1ヘクタール、叔父さんの経営で3ヘクタール。合計4ヘクタールで協力して作っています。
農業を始めるにあたり、300万円程貯金していましたが、夢のマイホームのために結構使いましたね・・・。まず有田に移住する前に家を建て、引っ越してきてからは叔父さんの畑を手伝いながら平日は就農支援センターに行ってました。

就農する上で役に立ったサポート制度はありますか?

写真:収穫したみかんがカゴの中にいっぱい入っている様子

和歌山県の就農支援センターに通っていました。農業の基礎を学び、空いてる時間は実際の農地でみかんの栽培を学んでという形で最初はスタートしました。
就農支援センターには通って良かったです。同じ農家を目指す人が来ているので、横の繋がりもそこで出来たので。そのときの同期が毎年来てみかん獲りを手伝ってくれています。こっちに初めて来て、誰も知らない中で同じ志を持ってやるというのは心強かったです。
他には有田振興局がやっていたAGRIビギナーの研修にも参加していました。
収入面に関しては「農業次世代人材投資資金(経営開始型)」を利用させていただいており、5年間貰えるのでかなり助かっています。

農業のやりがいはなんですか?

最初から最後まで自分の手で作って、出荷をするところまで一連して作業をするので、楽しいです。
自分は物作りが好きなんだと実感しますね。
たまに東京で試食販売などをさせてもらうんですけど、そこで直接お客さんの「美味しい」という声が聞けて、笑った顔を見れることが嬉しいですし、その度にやりがいを感じますね。もっと多くの人に有田みかんを食べてほしいと思います。

より多くの人に有田みかんを食べてもらうために始めたことはなんですか?

写真:藪内さんがみかん畑の前で話している様子

メルカリやポケマル(ポケットマルシェ)を使って販売をしています。見た目は少し悪いけど味は変わらない、そんなみかんを安く提供し、多くの人に食べてもらえたらと思い始めました。このような販売方法をとる農家さんも少しずつ増えてきています。
メルカリやポケマルを通してお客様の生の声も聞けるので、やる気にもつながっています。ゆくゆくは自分のホームページを作って、そこで贈答品なども販売していきたいですね。
やる気次第で農業の未来は明るいと僕は思っています!

新規就農を目指す方へのアドバイス

まずは「やる気」と「覚悟」。それがあれば出来ます。
収入は不安定なところはあるかも知れません。みかんは表年はたくさん収穫できても、裏年は3割、4割減ったりするときもあるので。それを見越して貯蓄をしておく必要があります。
あとは農家さんの所に行って実際に経験する、それがすごく大事だと思います。実際1年でも通って、農業がどんな仕事なのか、やりがいも大変なことも含めて経験しておいた方が良いと思います。
やはり有田でも人手不足が問題となっています。みかん獲りの時期って、ものすごく人手が必要なんです。高齢化も進んでいるので、もっと若い人が増えてくれたら良いなと思います。

写真:藪内さんがみかんの箱を運んでいる様子

今後の農業経営の目標

もっと面積を広げて、有田みかんというブランドをもっと全国に広めていきたいです。自分の経営も拡大し、みんながハッピーになるようなみかんを作りたいです。
僕が感動したように、食べた人が感動してくれるようなみかんを作っていきたいなぁと思います。